ダイヤモンド・オンライン独占インタビュー・・・・これは実は最初の回である。
ただ、皆さんには、あえて最後の回から読んでみて欲しかった。個人的な意図がそこにある。
理由はいずれ。
では、以下、ダイヤモンド・オンラインからの引用である。
いかにして最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか
猿橋望 前NOVA社長
「なんとかして自力再建の道筋を開こうとしていました。しかし間に合わなかった。たった1週間遅かったんですね、なにもかも」──。会社更生法を申請し、事実上の倒産となった英会話学校最大手のNOVA。
その直前に、クーデターのかたちで社長の座を追われた猿橋望・元社長は、悔しそうに語った。
社長解任以来メディアの前から姿を消していた猿橋氏が、「1週間遅かった」と悔やむ倒産までの道のりを、本誌だけに明かした。
Q 10月25日深夜の取締役会で「欠席裁判」で社長の座を追われ、同時に新たに代表取締役に選任された渡辺勝一、吉里仁見、アンデルス・ルンドクヴィストの3取締役が、大阪地裁に会社更生法の適用を申請しました。一連のことを知ったのはいつですか。
猿橋 26日の金曜日になって初めて知りました。朝の5時半に電話でたたき起こされて「報道を見たか?」と。
Q "雲隠れ"などと言われていますが、クーデター後は何をしていたんですか。
猿橋 なんとか会社を建て直せるかもしれないという寸前だったんです。
金曜日(26日)は、なんでこんな事態になってしまったんだろうと考えていました。
私はもともと、毎朝5時6時まで仕事して、10時くらいまで寝ているような生活パターンだったんですが、この半年間は、いまは何時に寝ようが5時半には目が覚めるという状態だった。
とにかくこの半年間、立て直しのため秒刻みで動いていたのですが、土日は「もういいや」と寝ていました。その後は、弁護士と今後の対策について話し合っていました。
Q これからどうするつもりですか。
猿橋 月曜日までは、保全管理人からの発表がここまでひどいとは思わなかったんです。私が、会社を延命させて、私腹を肥やしたかのような悪イメージをつくろうとしている可能性がある。
保全管理人が就任して数日で、調査する時間もないうちに、ここまでいろんな話が矢継ぎ早に出るのはおかしい。何を調べて言っているんだと。ここまでやられたら反撃するしかありません。
私は自分の私財を13億~14億円突っ込んでいます。資金調達のために担保提供した株券だってそもそも私の私有財産です。従業員に給料を払うために全部突っこんだ。なんとしてもだれにも迷惑が掛からないように会社を再建するという大前提で動いていました。そこに一点の曇りもありません。逃げるなら6月に逃げています。
Q 生徒や外国人講師、社員に対して、メッセージはありますか。
猿橋 規模を極端に縮小し、会社を分割、レッスン料などの一般債権はほとんど吹っ飛ばすような方向で売却となるようですが、こんなことにならないように、なんとかして自力再建の道筋を開こうとしていました。しかし間に合わなかった。たった1週間遅かったんですね、なにもかも。結果責任として多大な迷惑を皆さんにおかけしてしまい、本当に申し訳ないと思っています。
Q 私物化の象徴として、保全管理人から豪華な社長室が公開されました。
猿橋 あれは招待客にさまざまなネットワークのデモンストレーションをご覧いただき、職住一体型の空間を体感いただくためのVIP用モデルルームというかショールームです。社内ではビジネスセンターと呼んでいました。お茶の間留学のシステムを使って将来、どういうライフスタイルになるかというデモンストレーションを、年間100回近く行なっていました。そもそも私の社長室は本社にあります。
デスクに置いてあったネームプレートはお客様からのいただきもの。大体、自分の部屋の自分のデスクにネームプレート置きますか? あんなの置くのは役所くらいですよ。
Q 一方でギンガネットにお金を環流させていたという指摘があります。
猿橋 逆です。ギンガネットはNOVAにとって債権者なんですよ。ギンガネットからNOVAに6億円貸しています。
あと、ギンガネットがNOVAに、原価の何倍とかでテレビ会議システムの端末を売っていると保全管理人が言っているようですが、そこで利益を上げようなどという発想はまったくありません。そもそも米国の同等製品なら100万円以上します。それを生徒価格8万9000円で売っていました。あの端末を2万円や3万円で作れると思いますか。開発費を含めたらマージンはまったくないどころか、サポート費用で赤字です。
Q 異文化コミュニケーション財団についても、同様の指摘があります。
猿橋 これもまったくわかりません。異文化コミュニケーション財団には確かに理事長名で入ってますが、経営はまったく見てないので経理がどうなっているのかさっぱり知りません。だから、この財団についてはコメントを控えさせてください。
Q NOVA倒産前後に、プライベートカンパニーの株を売り抜けたという疑惑もあります。
猿橋 個人会社というのは、1つはNTBという旅行会社。この会社は10月末に航空券の代金決済で手形の不渡りを出すところでした。もう一つがギンガネット。こちらは給料が払えていなかった。
なぜなら、これまでギンガネット、有限会社NOVA企画の資金がタイトになれば、NTBから貸し付けるとか、個人会社のなかでのやり取りしていたんですが、NOVA本体の資金繰りが厳しくなって以降は、それができなくなったんです。プライベートカンパニーからは合計で約10億円をNOVAに投じていますから、どの会社も資金が不足していました。結局、ある会社にお願いして10月上旬に、申し訳ないが持って下さいと引き取ってもらいました。資金が回っていない会社ですから、売却額は"すずめの涙"。何百万円という金額ではありません。
Q NOVAが倒産に至った原因は何だと考えていますか。
猿橋 2006年の3月決算で赤字を出しました。じつは去年の3月にいたるまで300の新店舗を出しているんです。小学生の英語教育の義務教育化を見越して、小学校に講師を派遣するなどの体制を作るとしたら、最低でも2000店くらい必要だとわかった。
でも、2000店となると年間100店くらい出しても、10年以上かかる。ならば1年間でどれくらい出せるのか、一回やってみようと、アクセルをガンと踏んだんですね。ところが1年で300店というのは明らかにやりすぎでした。マネジメントが想像以上に希薄化してしまいました。
そこで、もう一度全部堅め直す。何もかも15%圧縮するという圧縮の方向に入りました。経営を筋肉質に変えることを、目標に掲げた。概ね上手くいっていて、売り上げは15%落ちますけど、利益面では今年の3月決算はかなり上方修正で行けるという気配を感じていた。これが今年の2月のことです。
ところがその矢先、経済産業省の立ち入り検査が2月14日に入ったんです。(第2回に続く)
(『週刊ダイヤモンド』編集部 NOVA取材班)
以上、ダイヤモンド・オンラインの記事になります。http://diamond.jp/series/nova/10001/

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